『手塚治虫のマンガの描き方』の紹介
漫画の神様『手塚治虫のマンガの描き方』を読んでみて
これから漫画を描き始める・始めた、方にお勧めの本だと思います
Kindle版は297円、セール時には98円で購入出来ました
この本は
- 絵をつくる
- 案をつくる
- マンガをつくる
以上の三章に分けて「漫画のつくり方」について
特に、「絵をつくる」についての内容が、ほぼ半ページを占めています
作成道具や、効果線、漫画表現、など基本的な点を主に語られています
漫画初心者におすすめな理由
『手塚治虫のマンガの描き方』を読んで参考になる方は
- 漫画を描くのが初めて
- 絵が苦手
- 漫画の描き方が分からない
とにかく、基本的なことが説明されています
章ごとに、おすすめ理由を挙げていきます
一章:絵をつくり
最初の章では、漫画の道具・漫画表現の嘘・人物の描き分け、について書かれています
中でも「顔の描き方」で語られている、表情の描き方がとても参考になります
というのも、手塚作品はフォトリアルとは相反した簡素なデザインです。しかし、緊迫したシーンでは十分に緊張感が伝わってきます
二章:案をつくる
この章では、アイデアを産み出す訓練から、産み出したアイデアをどうやって展開するかが書かれています
アイデアを産み出す訓練では4コマ漫画をつかった説明は、どんな人でも参考になると思います
個人的にはアイデアを出す方法は個人差が強いと思っていて
それと関係してか、この二章のページ数は全体の2割以下です
三章:マンガをつくる
一章・二章で漫画をつくる土台の説明。この三章は実際に漫画をつくる方法
- 物語の考え方
- 台本を書く
- 表情・動作・風景
上記の3つについて書かれています
物語の根幹テーマを主軸にシナリオ構成、登場人物の配置、キャラの動作、風景、について説明されています
なかでも、「長編漫画は、ひとつの川の流れのようなものだ。なかには谷もあるし、早瀬もあるし、よどんだところもある」という一節があるのですが
これはその通りで、シナリオの構成上や人間の集中力には波がり、物語を構成を体現していると思います
慣れている方にはおすすめしない理由
初心者におすすめな理由を書きましたが、漫画制作に慣れている方には、すでに知っている知識が多いかも
というのも、基本的なことに焦点をあてられています
一章の「絵のつくる」では、うまい絵や魅力的な絵を描く方法ではなく、あくまで漫画表現について、
道具の使い方についても、今の時代、手書き派でも仕上げはデジタルの方が効率良かったり
漫画作成は技術的に変化した部分もあるので
三章のシナリオ構成では、三幕構成の触りだけなので、シナリオ構成については海外の資料が参考になります
一方で「漫画表現の嘘」・「案のつくる」・「テーマ」など、改めて参考になる部分も多いので、興味ある方は買っても損はしないと思います
まとめ
以上、『手塚治虫のマンガの描き方』について紹介・レビューをまとめてみました
時代的に難しいところもありますが、漫画を描き始めた方にはお勧めできる本です
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