98年から連載されていた冬目景先生の漫画『イエスタデイをうたって』が4月4日からアニメが放送されました
Amazon Prime Video・FODオンデマンド・U-next・Dアニメ・Netflix、と国内の動画配信サイトではほとんど視聴可能
第五話「ミナトという男」の解説と感想
毎週のお楽しみ『イエスタデイをうたって』の脚本考察
個人的にマンネリ化してきたか?…と感じてきたので
今回は起承転結で第五話を分析します!
・一話目の記事↓
・四話目の記事↓
5話:ストーリーの解説
今回は三幕構成ではなく
日本式の起承転結でストーリーを分析しますが
起承転結って難しい!
と言うのも、各パートの尺の取り方が難しい(特に一幕に相当する序盤)
三幕構成なら
- 問題提起
- 解決する工程
- 解決と結果
とシンプルで使いやすい(個人的には)
起承転結の場合
- 起:問題の前触れ
- 承:問題の発生と解決の工程
- 転:問題の状況転化
- 結:問題の解決、まとめ
説明を書いているだけで複雑…
承の部分が長すぎたり、転がもはやプロットポイントなのでは?
もともと起承転結は漢詩の構成を現す言葉。
シナリオ用の構成ではないのです
そんな起承転結で今回は解説
第五話「ミナトという男」の分析
起
第五話はリクオがいきなり写真のバイトを始めています
職場に新キャラ「ミナト」が登場

職場にきたハルを見たミナト。どうやら二人は知り合いのよう

3人で昼を食べることになるが、
ミナトはリクオにカメラのことで意見する
帰り際、ミナトはハルのバイト先を聞く
そして、さっそくハルのバイト先を訪ねた、ミナト
ここでは日常と問題が起こる前触れのパートになります
ミナトとハルの出会いが問題の起こる前触れ
承
場面は変わり、リクオは同窓会の帰りで榀子と帰宅途中
一方バイトが終わり、ハルはミナトに送ってもらう
リクオたちとハルたちがバッタリ出会うが、リクオはあえてスルー

リクオのスルーに腹を立てる、ハル
怒ったハルはミナトと道草を食う
ミナトはハルへの好意を匂わせるが、こちらもスルー
実は高校時代、ハルはミナトの撮った写真を欲しがり受け取っていた
リクオのバイト先、リクオとミナトの関係はギクシャク
ハルからの好意を無視するリクオに、ミナトはイラつく
リクオを待つハルだが、リクオはハルの誘いを断り一人で帰ってしまう
承なが!!
問題が発生してストーリーが進んでいくんですが、
基本的にハルとミナトの好意が一方通行
なんだか、リクオがハルを意識し始めた模様
気にしてなかった異性に恋人が出来そうになり、急に意識し始める
なんという、ありがちな展開!
とは言え、王道も大事なのが脚本術
転

翌日、港を散歩する2人
ミナトはハルに自分の気持ちを伝える
しかし、ハルは「いまの諦めると後悔するかもしれない」と断る
ミナトは写真の勉強をするため、海外へ行くことを伝える
文字通り、状況が一気に転じます
結
リクオの職場の写真コンクール
リクオの撮った写真は選外
一方、ミナトの撮ったハルの写真が入選していた

ここでリクオの実力不足が…
試合に勝って勝負に負けたミナトの回でした
第五話「ミナトという男」の感想
すこし、間延びしてきた『イエスタデイをうたって』
ここで新キャラを使って、リクオの意識をハルへ向けました
全体のストーリーとしては進んでいませんが、
リクオとハルの動機付けになる回でした
ところで、飯を食べているシーンで妙に馴染むリクオとハル
なんだかんだこの二人がしっくりくる気が…
ハルが高校を辞めた理由やカラスを連れている理由など
気になる点は多々ありますが
第六話以降はストーリーが進むことに期待
―以上、第五話「ミナトという男」の感想でした―
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