【デジモンアドベンチャー:】原作/リメイク版の比較・解説と感想まとめ

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『デジモンアドベンチャー:』は子供向け

 初めてテレビで観たのは、パタモンがエンジェモンに進化した回

自らを犠牲にして、黒い歯車で大陸を支配しようとしていたデビモンとの対決シーンだった


『デジモンアドベンチャー:』は、子供向け

とりわけ、小学生1年生前後を対象としている


エンジェモンと、デビモンの対決のような、悲しい話もないし、心が痺れるような熱い話もない

子供向けの作品とは、物語も、キャラクターも普遍的な存在


“デジモン”というコンテンツが子供たちに浸透するかは別だが、わかりやすい単純な話と、カッコイイシーンがあれば子供受けは良い

計67話も放送し、”オメガモン”というライダーキックともいえる必殺技を乱発したとしても、迫力のある見栄えが良いなら問題はないのだ

“成長”しないということ

 昨今のアニメ事情は複雑だ

規制関係の問題か、アニメの対象年齢格差が広がっている


とりわけ、小学生3年生から、高学年である6年生向けのアニメ作品は皆無に等しい

その役割は、『鬼滅の刃』や、『呪術廻戦』など漫画からの輸入作品に頼るかたちになっている


デジモンも漏れずに、この影響を受けた


過去のデジモンシリーズを考えてみると、今作のリメイクと違うのは“成長”という要素がないところだ

デジモンといえば進化して、退化するが肝といか、コンセプトだったりする


初代の『デジモンアドベンチャー』から、最近のものだと『Last Evolution』まで

大なり小なりあれど、子供たちがデジモンを通じて成長していく


『デジモンアドベンチャー:』の子供たちは、過去のシリーズと比べると成長はしてない

常に命を危険にさらされたりだとか、心が裂けるような悲しい出来事も経験しない


何度も書くが、今回のリメイクは約小学生2年生までを対象としている

子供に人気の『ドラえもん』や、『ポケモン』など、変化のないストーリーの方が子供向けではある

デジモン市場にたちこめる暗雲

 過去に流行った名作を現代の技術で作り直す

言葉にすると夢に溢れるが、そうそう上手くいけば誰も苦労はしない


そんな過酷な状況で『デジモンアドベンチャー』のリメイクが最終回を迎えたわけだが

最近のデジモン市場をみると、なかなか不穏な気配がしている


今年の春に発売された『バイタルブレス』や、リニューアルしたデジモンカードなどをみていると

そのどちらも決定的に欠けているのが、ユーザーファーストの視点だ


『バイタルブレス』がスマホと連携できるのはいいが、付属のDimカードが非常につかいにくく、ガチャ形式で販売したときは炎上もしていた

デジモンカードにいたっては、デジタルなモンスターなのに、スマホなどのアプリでサービスを展開する音沙汰はない


せっかく『サイバースルゥース』や、『ハッカーズメモリー』など、ゲームの評判はいいので、デジモンファンとしては応援し、盛り上げたいところ

しかし、デジモン関係者たちは小悪魔的思想の持ち主なのか、我々デジモンファンたちは釣られてはエサを貰えず、エサを貰えたと思えばおよそエサとも言えない支給を受ける生殺し状態


パブリッシャー側が歩み寄ってくれないと、消費者側としては先立つものを渋りたくなってしまう

そういう意味では、10月3日放送開始の『デジモンゴースト』は楽しみにしている

幽霊や、都市伝説と、デジタルな存在であるデジモン


およそ、全く噛みあわせの悪そうな、前例を打ち砕く、そんな未知数の組み合わせ

『Vテイマー01』の製作陣が関わっているそうなので、そんなところも期待せずにはいられない

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