『ポケモンSV』クリアした感想
賛否両論の『ポケモンスカーレット・バイオレット』
PVのグラフィックを観たときから、「これ、大丈夫…?」というのが正直な感想でした
案の定、蓋を開けてみるとバグだらけ、エラーまみれ
とは言いつつ、内容はそんなデメリットを跳ね除ける面白さ
「最近のポケモンの中で、一番楽しめた」というのが正直な感想です
良いところ
直近のシリーズで例えるなら
『ソード・シールド』では、部分的なオープンワールドの「ワイルドエリア」
『レジェンドアルセウス』では、アクションが豊富になり、直接モンスターボールを投げたり、ポケモンを使って移動できるようになりました
本作でワイルドエリアのようなオープンワールドを全マップに
『レジェンドアルセウス』のように、秘伝技を乗り物ポケモンが覚え、乗り回す
これらの試みが『スカーレット・バイオレット』で活かされたというわけです
シリーズ最高のストーリー
もしかしたら、一番ストーリーが面白いシリーズなのでは…(外伝を除く)
という位、ストーリーを楽しみました
本作の特徴
それはメインストーリーが3種類にわかれていること
- チャンピオンロード
- ジムバッチを集めてリーグに挑戦する
- レジェンドルート
- 各所にいるヌシのポケモンを倒す
- スターダストストリート
- 各地にいるスター団のボスを倒す
この3ルートを好きなペースで進められられるのが良くて
「ジム戦に疲れたから、ほかのルートに行くか」や
「ストーリー疲れたし、探索しよう」ということができます
本作はシリーズ初の学園モノ
これまでのシリーズのように、「世界を救う!」という類の話じゃなかったのも好印象
下手に話が大きくなく、学生という共感しやすい印象でした
各地のイベントは、1つ10~15分程度
これが一本道の物語なら、きっとダレていたはず
ちなみに、ほぼオープンワールドといえる本作
なんだかクエスト方式でシナリオが進むので、『ブレイスオブザ・ワイルド』や、『ゼノブレイド』に似てきたような気がします
キャラクター
本筋の話だけでなく、キャラクターの良さも『スカーレット・バイオレット』の魅力
面白いのが、徐々にキャラクターが好きになっていくところ
逆に最初から「おっ!いいキャラだ」と思ったトレーナーは少ないです
では、どういった経緯でキャラクターたちが魅力的に感じたかと言うと
イベントを重ねるごとに、キャラが深掘りされていきます
ネタバレしない程度に説明しますと、メインストーリー3つには、それぞれ主要な人物たちが登場します
その人物たちの言動が会うごとに理解したり、共感があります
話は終わりではなく、もう一つ
キャクター同士の関係性も高評価な点
ストーリーを進めたり、マップを探索していると、さまざまな人物に出会います
詳しい内容は伏せますが、学園の先生が以外なところで登場したり、重要なキャラクターと交流があったりなどなど
クリアには関係ないとはいえ、見逃すと損をするイベントが多数存在します
オープンワールド化されたマップ
冒頭で書いたように、最近の過去作からの特徴を取りいれています
『ソード・シールド』から挑戦していたポケモンのオープンワールド化
ですがオープンワールド化したのは、ワイルドエリアという一部のフィールドだけ
次の『レジェンド』では、マップ選択式の準オープンワールド化
それと直接ボールを投げるアクション要素
そして今作から、従来の戦闘システムでかつ、オープンワールドの世界が実現
その結果、一本道だった攻略ルートが柔軟になりました
マップ上、物理的に行ける範囲ならどこにでも移動が可能
後半のルートから攻略するのは一見無理そうですが
特性や、道具を駆使すれば十分攻略可能でした
悪いところ
もはや説明不要
おもにバグや、エラーが原因です
実際に3度ほどエラーで、ゲームが落ちました
グラフィックが残念なのは、PVから判明していたこと
荒すぎて、小さいポケモンだとアイテムか判別がしにくいことが多々ありました
ムービーで景色を観ると、『ソード・シールド』や、『レジェンド』のクオリティで発売できなかったのか
理由を聞きたいほどの出来栄え
とくに色違いの判別が難しい
▼『レジェンド』と比べると、光や、陰影の処理がちがう
景色繋がりでもう一つ
マップが単調なのもマイナス
具体的には、オブジェクトがショボくて特徴のある街がなかったり
フィールドもガラリとして、殺風景な場所がいくつもあります
あとは単純に処理が重いのか、ゲームがやたらガクガクします
それにロードも長く、ムービーから別のムービーにいく際、フリーズしたかと思うほど
いつゲームが落ちてもいいように、オートセーブは「ON」にしておくのが無難
あとは細かいところですが、カメラの縮尺範囲がせまい
店がバラバラに配置され利用しにくい
服の着せ替えが4パターンのみなど、かゆいところに手が届かない点が多め
まとめ
酷いバグまみれですが、クリアできない程ではない
ゲームをまともに遊べるかどうか、かなりギリギリ線で綱渡りしています
ただし、それらのバグ・エラーを加味しても面白かった
ここが評価の割れるところです
『スカーレット・バイオレット』を買って楽しめる人は、ストーリー重視のユーザー
自由度のたかい攻略もできるので、縛りプレイや、RTAなど、やり込みを重視している人たち
反対に、買うと後悔する人はバグや、エラー、低クオリティなグラフィックに敏感な人
普通に遊んでいるだけでもフリーズや、重い動作に遭遇します
今作のバグや、エラーの起き方がリメイクの『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』にソックリ
「どうせこの完成度でも売れるだろう」と言うような態度
これに低評価が押されているようで、個人的にもそこは同意
納期やら、クリスマス商戦に向けた発売なのは理解できますが、明らかに『レジェンド』から開発が追いついてない様子
せっかく中身は素晴らしかっただけに、悔やまれる作品です
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