【Black The Fall:評価】パズルゲームではない! ストーリーの考察

ゲーム
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『Black The Fall』の評価:パズルゲームではありません!

対応機種PCSwitchPS4
クリア時間4時間前後
ジャンルパズル・アクション

 このゲームはパズルゲームではない!

謎解きのギミックを探すところから始まったりと

もはや、パズルを見つけるゲームになっている

それに、主人公の能力を考えれば、通れそうな場所も通れなかったり

ゲームのデザインや、キャラクターの設定も雑だったりする


これは、設定の甘さや、デザインのつたなさ

とてもパズルゲームとしては、お金を出して買おうとは思わない


 「なんだ、文句ばっかりじゃないか」と思われるだろうが

最初に書いたとおり、これはパズルゲームとしてみてはいけない

結論をいうと、これは俗にいう”雰囲気ゲー”そのものだった


調べてみると、そもそも作者が伝えたかったのは、どうやら世界観のほうだった

『Black The Fall』:世界観と考察

 開発元であるSand Sailor Studioがなにを表現したかったか

検索してみると、Unityのサイトにインタビュー記事があった


 「ルーマニアの共産主義は、歴史資産価値がある」というのが、デザインの元になったらしく

『Black The Fall』のなかで、恐怖、抑圧、圧政などを表現したそうだ

作中、闇に包まれているのも、それらを表現したかったと書かれている


ゲーム内は、全くの暗闇というわけではなく

街に出れば、街頭や、炎など灯りがともる場所がある

https://store.steampowered.com/app/654540/Black_The_Fall_Collectors_Upgrade/?curator_clanid=34948913

これは、生きようとする希望を表現したもの

この対比を、ゲームの雰囲気にいかしたと記事にある


 では、プレイヤーがそれを感じとれたのか

たしかに作中、暗い施設内から、外に出たときの開放感はあった

暗いところから、生命が誕生したように、物語をとおして、それは表現されてる


 ほかにも、ゲームの序盤を過ぎたあたり

犬のような(4足歩行かどかは定かではないが)ロボットが相棒になる


見た目は、いい感じに可愛くないが

囮になってくれたり、足場になったり、パズルを解くには欠かせない相棒になる


作者の表現したかった”抑圧から脱出するための生きる希望”

しかし、”生物は共存しないと生きてはいけない”

“他者と関わることは、さけられない”というテーマもあるのだろうか…

そんな深読みをしてしまう


ここからネタバレになるが、終盤ではその相棒を弾にして壁を突き破るギミックがある

「いや、打ち出すんかーい!」と言いたくなるが、他者を利用するのも自然の摂理

もはや終盤では、生きるのにも必至である

『Black The Fall』:感想・まとめ

https://store.steampowered.com/app/654540/Black_The_Fall_Collectors_Upgrade/?curator_clanid=34948913

 「fall」を辞書で調べると、崩壊、没落、衰退を意味するらしい

直訳すると、”暗黒の崩壊”


「これは、雰囲気を楽しむゲームだよ」と言われても

正直お金を払ってまでプレイするか、と聞かれると困ってしまう


しかし、全くのムダだったかというと

ルーマニアのことを調べるきっかけになったし

Sand Sailor Studioが全くのデタラメで作ったわけでもなかった


 とはいえ、あくまでゲームはゲーム

キャラクターの設定、ゲームデザイン、パズルの完成度

ゲームとして大事な部分が、ガタガタなのは大問題だ


『INSIDE』のようなゲームを期待するのは禁物

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