『十三機兵防衛圏』の総評
『十三機兵防衛圏』が2019年11月28日にPS4版が発売
22年4月14日にスイッチ版もリリースされました
気になっていたので、さっそく購入
無事100%、完全にクリアしました
評価ですが
結論からいえば……買って大正解
さっそく、『十三機兵防衛圏』がオススメな人は;
このゲームが高評価なのはストーリーや、キャラクターといった部分
設定や、世界観など、作り込まれています
『ゼノギアス』ほどではありませんが、すべてを把握するには設定を読み込む必要があります
そのためにこのゲームでは;
- ストーリーを追う追憶編
- ゲーム部分の崩壊編
- 設定がまとめられた究明編
この3つのモードに分かれています

複雑な設定ですが、究明編をみれば気になったキーワードの解説を読んだり、イベントを復習することもできます
ゲーム要素である”崩壊編”の評価について
『十三機兵防衛圏』のマイナスレビューをあげるとすれば1つだけ
とはいえ、個人的には楽しめた要素ですが
マイナスレビューで見かけたものでは、ゲーム部分についての評価がほとんど
そのゲームの部分は、崩壊編であるタワーディフェンス

ハッキリいうと、Steamで売っている同ジャンルのゲームにも、作品によっては負けるでしょう
『十三機兵防衛圏』は定価7,678円
インディーズのゲームだと、高値でも3,000円前後
敵を撃破したときの「バリンッ」という爽快感や、ポイントを消費してどのスキルを取得するか、などなど
コツコツ経験値を上げて、スキル振りを楽しめる人だったり
タワーディフェンス物が好きなジャンルなら、崩壊編のマイナス評価も気にならないはずです
とはいえ、やっぱり『十三機兵防衛圏』の面白さはストーリー
「なぜこの作品の物語が面白いのか?」
より詳しく説明したいと思います
ゲームでのみ表現できるストーリー
ストーリーの評価が高いゲームなら、いくつもありますが
『十三機兵防衛圏』のストーリーは、ゲームでしかできない表現方法を使っているところが特徴
もったいぶらずに言うと、物語の時間軸や、前後関係がバラバラな点
映画の脚本では、タブーとされていることです
理由はもちろん、視聴者が置いてきぼりになるから
とくに映像作品では、視聴者の理解するスピードに関係なく、どんどん物語が進んでいきます
あまりに複雑なものはメチャクチャな映画となってしまいます
対して『十三機兵防衛圏』では、ストーリーが進行する時間が一定しません
「それでわからなくならないの?」と言われそうですが、理解できちゃいます

映像作品や、小説、漫画と違い、プレイヤーが考えながらキャラを動かすぶん、ストーリーを把握しやすいのがゲームの強みだと考えています
自分(キャラ)がどういった状況なのか、次にどういった行動を取るのか、なにが正解か
『十三機兵防衛圏』では13人のストーリーをそれぞれ追っていくことになります
マルチ主人公だと、より事態を把握できるというワケです
なので「あぁ、だからこのキャラクターがここに来たのか」など
キャラクター同士が相互に関係したときに面白さがあります

一方で、映画や、小説、漫画、アニメだと、その他人のプレイを客観的にみている状態
尺の関係もあり、複数の主人公たちの物語をじっくりというのも難しい話
ちなみに、時系列をバラけさせた手法は「変則型イン・メディアス・レス」というそう
『パルプ・フィクション』や『オーシャンズ11』、アニメだと『バッカーノ』など、映像作品でも同タイプの作品があります
それでもやはり、キャラクターを動かしつつ、自ら謎にせまる感覚はゲームならでは
君に『十三機兵防衛圏』の謎が解けるか!?
ストーリーの時間軸がバラバラな説明はしました
それで『十三機兵防衛圏』の面白さですが
このバラけたストーリーから、物語を考察するところ
複雑で、難解な設定ですが、ふり返ったり、よく考えてみると、答えがセリフや、行動などに各所に隠されています
言動をもとに、時間軸を整理する
そして、物語の謎を推測してみる
いうなれば物語をつかったパズルゲーム的な楽しさです
「あのシーンのセリフだと、こうだから…」など、風呂に入り、湯船につかりながらじっくり考える

可能性を絞っていき、究明編でミステリーファイルを読んでみたり
察しが良いとは言えない筆者ですが、それでも中盤頃にはストーリーの真実がみえてきます
まとめ
通常のクリアは、20~25時間前後だと思います
筆者は40時間ほどかかりましたが、究明編の設定を読んでいたり、崩壊編の難易度をたかく設定したせい

BGMもタイトルテーマや、戦闘曲など、好みのものがいくつかありました
崩壊編のタワーDF部分で評価がわかれています
ストーリーや、設定が凝っている作品が好みな人は「買い」のゲームです
個人的には、かなり当たりのゲームでした
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