大作に挟まれた伏兵
先月の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』から、これから発売予定の『ピクミン4』
長年の開発期間を経てリリースされた『ブルプロ』などなど
大作たちに挟まれて発売された『超探偵事件簿 レインコード』
危なく名作をスルーするところでした
面白いので「親戚の子供にも遊ばせようかなぁ」と思いましたが、えげつない展開が多いので断念
対象年齢も17歳なので、内容は青年以上向けのゲームとなります
本作は複数の箱庭を探索する3Dアドベンチャー
記憶喪失の主人公ユーマ・ココヘッドが事件の真相を明らかにします
ちなみに、本作で象徴的なのが”雨”
梅雨時期の発売なのがまたニクいところ
ゲームの流れ
- 依頼が舞い込む
- 事件発生
- 調査パート
- 解決パート
- エピローグ
『超探偵』は閉鎖された都市、カナイ区が舞台
各章で事件が起きて物語が進行します
![](https://gorakuhunter.com/wp-content/uploads/2023/07/超探偵事件簿-レインコード-レビュー-評価-感想-難易度-02-min.png)
事件が起これば調査開始
超探偵の能力や、死神ちゃんの助言を借りて事件に関するキーワードを探します
調査を終えると、解決パートに突入
手に入れたキーワードを元に事件の真相を解き明かします
解鍵集め
![](https://gorakuhunter.com/wp-content/uploads/2023/07/超探偵事件簿-レインコード-レビュー-評価-感想-難易度-05-min.png)
本作では解決パートの攻略で使うキーワードを“解鍵”と呼んでいます
現場を調べるとその詳細が分かり、事件に関連があれば解鍵をゲット
調査できる箇所をすべて調べ終えれば調査終了
必然的に解鍵の取り忘れが起こらないようになっています
解鍵は解決編でつかう重要なアイテム
選択肢の回答や、ミニゲームなどで使用します
例えば、解決パートにあるミニゲーム”死神ちゃん危機一髪”
質問に対する答えを一文字ずつ、ダーツ形式で選択するゲーム
解鍵を死神ちゃんに食べさすとヒントを獲得
ただし、関係ない鍵を与えると制限時間が減少します
![](https://gorakuhunter.com/wp-content/uploads/2023/07/超探偵事件簿-レインコード-レビュー-評価-感想-難易度-03-min.png)
謎迷宮の対策
調査を終え、物語が佳境に入ると解決編が開始
事件の謎をダンジョンとして可視化した”謎迷宮”に突入します
迷宮内では選択式の問題や、QTEを解いて進んでいきます
ここまでは他のADVでも目にする仕様ですが、このゲームで特殊なのが犯人と戦う“推理デスマッチ”
例えるなら、『逆転裁判』に避けゲー要素をプラスしたもの
相手が反論する言葉が飛んでくるので、それを左右上下に回避
矛盾があれば、調査パートで入手した解鍵を選んで反論します
正しい選択肢を選び、デスマッチに勝利すれば最終的に迷宮を踏破
事件の真実が暴かれるというわけです
良い点
本作は起伏の激しいストーリーで、ついつい長時間プレイしてしまいます
章ごとに主人公以外のメインキャラクターは変わりますが、どの章も本筋に絡んできます
サブクエストも面白くて
犯人ではなかった容疑者が再登場したりもします
『ダンガンロンパ』から難易度を下げたらしく、本作は救済措置が多め
ゲーム初心者や、アクションが苦手な人でもクリアできるようになっています
探索すると貰える探偵ポイントを使えば、お助け要素の“迷宮スキル”を習得できます
スキルを取得していけば体力や、謎迷宮で問われる回答の選択肢が減るなど、攻略が簡単になります
![](https://gorakuhunter.com/wp-content/uploads/2023/07/超探偵事件簿-レインコード-レビュー-評価-感想-難易度-06-min.png)
メモリーと呼ばれる容量が許すまで習得が可能
強力なスキルほど要求されるメモリー量は多くなります
悪い点
恐らくどのレビューでも言われているはず
ゲームの動作に問題がありテンポが悪い
ロードの長さと、場面転換の多さが相まって待ち時間があります
ロード時間は大体20秒前後
移動先や、転換先のシーンが広かったり、人が多いと40秒程かかります
QTEがあるのも個人的にはマイナス
最近だと『FF16』でもQTEシステムは不評のようです
選択肢や、問いかけにQTEがあるのは楽しめましたが、ムービー中の回避や、戦闘中に挟まれるのは落ち着きませんでした
ボタンや、スティックの消耗にも繋がるので、ゲーマーとしては止めてほしいところ
まとめ
良い点が8~9割、悪い点が1~2割の名作でした
「遊んで良かったぁ」と思う作品なのはもちろん
後々遊んだ人は「なんで今まで遊んでなかったんだろう」となるであろう作品でもあります
「ニンテンドースイッチ:0円~5000円以上、値段別おすすめソフトを紹介」なる記事で本当にオススメできる作品を紹介しています
もちろん『超探偵レインコート』はこの記事に追加決定です
ネタバレされると面白さが半減してしまう作品なので、できるなら今プレイするのが賢明です
おまけ:『超探偵のなり方 ヤコウ=フーリオの場合』の感想
ここからは小説の概要も紹介しているので、微ネタバレあり
予約特典についてきた『超探偵のなり方 ヤコウ=フーリオの場合』
64Pの物語で、プレイ前でもクリア後に読んでも問題ありませんでした
内容としては、作中に登場するヤコウ・フーリオがの青年時代の話
酒場でバイトしていたヤコウ
店を閉め、会計を確認していると強盗に襲われます
作中では飄々として、捕らえどころのない人物ですが
この件を機に、探偵の道へと進むことになります
クリアした今でも読むベストなタイミングに悩みます
プレイ前に読めば、ヤコウがゲームに登場したときに人物像を受け入れやすく
クリア後に読めば、ゲーム内の知識があるので話がスムーズに入ってきます
もっと言えば、プレイしながら読んでも違った感想になるかもしれません
コメント