選挙の結果はおかしいのか
巷では、「選挙結果がおかしい」とも言われていますが
個人的には、納得できるランキング
でも、意図的に排除されている作品もあるかも
といったところ
ランクインした作品をみてみると
- シリーズ物
- シリーズが継続されて発売されている
- 広い世代から指示されている
この条件に当てはまるものがほとんど
作品ごとの投票なので、シリーズ作品が強いのは当然として
これを“シリーズ作品は一括り”とすれば、ゲーマーしか知らないような作品も多数ノミネイトするでしょう
しかし、これはゴールデンタイムの地上波番組
深夜枠なら良いでしょうが
番組として成立させるにはある程度の知名度がないと、普段ゲームを遊ばない人は「?」という状態に
テレビは、なによりも視聴率主義
視聴率維持のため、そういった制作側の思惑もあるでしょう
とはいえ、世代の幅も広いので、「なんでこれが?」という作品もあるかもしれません
そこでランキングの1~10位まで、なぜ選ばれたのか
その理由を分析・解説つきで振り返ってみましょう
1~10位の解説
10位:スーパーマリオブラザーズ3
個人的に2Dマリオシリーズの最高傑作である『3』
『マリオワールド』とも迷いますが、『スーパーマリオコレクション』や、VCなど、最新ゲームハードでも遊べる本作
すごろくのような、コース選択マップはここから始まりました
ちなみに、以前書いた『ゲームハード:ベストタイトル』の記事で、ファミコン部門で選びました
今回の総選挙で10位だったように、シリーズでも『3』は高評価です
9位:ファイナルファンタジーX
PS2で売り上げ一位は、『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』でした(海外)
一方、国内はというと、『FFⅩ』が2位、『ドラクエⅤ』が1位
64や、PS世代から一気にグラフィック性能がUP
ムービーはもちろんですが、カクカクポリゴンだったプレイ画面もずいぶん滑らかになりました
64・PS時代から、さらに高グラフィック化したPS2
そんなPS2世代を体現していたのが『FFⅩ』でした
8位:クロノ・トリガー
ここでスーパーファミコンの名作『クロノ・トリガー』がランクイン
“平成のゲーム 最高の1本”というランキングでは、1位に選ばれています
戦闘システムは『FF』のATBを採用
ストーリーもよく、『FF』と、『ドラクエ』の良いとこどり
ただ、移植のスマホ版や、Steam版が評判も良くないのが事実
悪くはないですが、SFCや、PS版と比べると劣化したと言えます
最近ゲームを始めた人や、若い世代は知らない人も多いはず
知名度も考慮すると、このランクは妥当といったところ
7位:大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
スイッチ版の『スマブラ SPECIAL』がランクイン
スマブラの傑作といえば『DX』ですが
個人的には『スペシャル』が上か
粗の目立ったWii U版から調整され、非常に遊びやすくなっています
6位:ドラゴンクエストⅢ
言わずとも知れた名作
職業と、転職システムで、パーティーを組めるようになった本作
あまりの人気に子供の『ドラクエ3』を強奪する事件が発生
当時、”ドラクエ狩り”という蛮行がおこなわれたほど人気でした
5位:スプラトゥーン2
Wii Uから登場した、新規IPが第5位
インクを塗ることで戦況を把握しやすいという、FPS・TPSの取っつき難さを払拭しようとした本作
デザインの良さもあり、10~30代と幅広い支持を仰いでいます
個人的には『1』推しですが、ハードの知名度の差が圧倒的
ちなみに、2022年には『スプラトゥーン3』がリリース予定
4位:あつまれ どうぶつの森
先日、最後のアップデートが行われた『あつ森』がランクイン
特典欲しさにゲオで購入したんですが
店のなかが予約客で一杯
レジから、レンタルコーナー、セカンドストリート側の店舗まで列ができたほど
シリーズ最新作ということで、日は浅く、2年が経過するかというところ
ですが、あの行列と、売り上げを考えると、この順位にも納得です
3位:ファイナルファンタジーⅦ
長いシリーズなので、面白い作品は分かれるでしょうが
『FF』シリーズで一番人気と聞けば、シリーズファンなら『7』と答えるでしょう
2Dから、3Dへと進化したPSシリーズ最初の作品
その印象が強いのは当然です
2位:ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁
「あの棺桶って、3Dだとどうなるのか」
当時のクラスメートが呟いていて、「確かに」と思った記憶があります
『FF7』や、他のシリーズでもそうですが、2Dから、3Dに進化した時代
やはりこの時代、ほかの世代とは印象の強さが違います
1位:ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
栄えある第一位は、ゼルダの伝説シリーズから『ブレス オブ ザ ワイルド』
この作品が凄いのは、オブジェクトに干渉できる点
さらにオブジェクト同士影響が反応して、連鎖的になにかが起こるところ
例えば、火をおこすと休憩や、料理をすることが可能ですが
それだけじゃなく、その火が芝に燃え広がると、上昇気流が発生
パラセールを使うと、空高く上昇することができます
背景や、オブジェクトなど、世界にそのものに干渉できるのがこのゲームの凄さです
ラインクインされなかった作品
“#ゲーム総選挙”で検索した「ツイッターで話題」にあったゲームを抜粋したものがこちら
- マリオ64
- モンハン(ポータブルシリーズ)
- フォートナイト
- ベヨネッタ
- スパロボ
- ソニック
- 龍が如く
- GTAシリーズ
- 地球防衛軍
順番に見ていくと
『マリオ64』に関しては、“ゲーム史に影響を与えた作品”というくくりなら、間違いなくトップ
ですが、ニンテンドー64自体があまり売り上げが振るわなかったハード
そもそも手にとったユーザーが少ないのがランクインできなかった原因でしょう
PSPの『モンハン』ですが、3DSや、スイッチなど任天堂の携帯機への転向
高グラフィック路線へと進んだ『モンハンワールド』
『クロス』、『ワールド』がランクインしていたので
隙間ができると認知度下がるというのが悲しい現実
『スパロボ』、『ソニック』、『地球防衛軍』、『ベヨネッタ』ついては、ランクイン作品と比べるとニッチな存在
『フォートナイト』は『APEX』に食われたのか
5万人の投票の内訳がこちら
(掲示板や、ツイッターで見かけた情報なので信憑性は低め)
- 60代…12%
- 50代…38%
- 40代…26%
- 30代…14%
- 20代…7%
- 10代…3%
メインプレイヤーは10代から、20代前半だとすると、ほかの年代の票にのまれたところもありそうです
『GTA』は年齢制限もあるゲーム
地上波で流すのを控えたのかもしれません
ゲーム総選挙の感想
おおむね同意できる内容でしたが
意外だった作品や、いくつか気が付いたところの補足を少々
ランクインしたゲームは、RPGが45作と最多
「日本人はRPG好き」というのは昔からの通説
が、「そうでもないかも」というのが、今回のゲーム総選挙の感想です
2017年から、2021年現在、ランクインした作品がこちら
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
- スプラトゥーン2
- UNDERTALE
- ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- ゼノブレイド2
- NieR:Automata
- Dead By Daylight
- モンスターハンターダブルクロス
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
- モンスターハンター:ワールド
- ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島
- ポケットモンスター ソード・シールド
- ファイアーエムブレム 風花雪月
- Apex Legends
- ペルソナ5 ザ・ロイヤル
- あつまれ どうぶつの森
- 桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~
- Ghost of Tsushima
この18作品のジャンルを分けると、
アクションゲーム…9作
RPG…6作
(『アンダーデール』はシューティングに分類した場合5作)
2015年以降も入れると、『ブラボ』や、『ダクソ3』もアクションゲーム
むしろ「日本人がアクション好き」になってきています
理由として考えられるのは
SNSや、動画サイトの普及で、他人のプレイを観て遊び始めたり、学べるようになった
『スマブラ』のような元々人気のシリーズや
『マイクラ』や、競技性のあるTPS・FPSなど
スマホの普及もあり、”観る”機会が増えたのが原因だと考えています
ワンプレイが短いゲームもトレンド
スマホ社会となり、情報・生活スピードがアップ
余暇につかう時間も減少したのも原因
『ブレスオブザワイルド』も序盤の目覚めるところから、プレイ開始まで、スムーズにいくようにしたとインタビュー記事にありました
ランクインしていない作品で驚いたのが、『ロックマン』
無印、『X』、『ゼロ』、『エグゼ』と、カプコンを代表するシリーズでしたが、まさかの選外
新作や、新シリーズを発売しているか、というと、『ロックマン11』と、スマホゲームが最後
ネームバリューでは弱くなってしまいました
逆にノミネイトして驚いたのが『ゼノギアス』
万人受けするとは言い難いストーリー
有に100時間は超えるクリア時間
『ゼノサーガ』、『ゼノブレイド』があったとはいえ、直接的な続編がない作品なので、これほど知名度があるのは驚き
総選挙の結果に不満の声もありますが
この総選挙は面白さではなく、あくまでも好きなゲームを挙げたもの
40~50代の投票が多かったところを見ると、『ブレワイ』の一位は幅広い年代から支持を得たようです
コメント