スイッチ版が移植
いよいよコンシューマ機にも登場した探索ゲーム『OneShot』
タイトルに「据え置きには移植不可能」とか豪語しておいて、スイッチ版へ移植
とはいえPVを観るかぎり、PC環境をそのままゲームに落とし込むという荒業のみたいです
本作はPCならではのシステムが多いので仕方ないとも言えます
PC、スイッチどちらも遊べる環境なら、PC版をオススメします
どんなゲーム?
発売は2016年末にPC版でリリースされています
Steamでは日本語もあるので、英語に拒否感がある方にもお勧めです
知らない世界に飛ばされた猫の少年「ニコ」と共に、世界に光を取り戻すゲーム
探索式のゲームで、戦闘や、小難しいアクションなどは全くありません
光を失った世界をニコと一緒に周って、キャラクターのイベントをこなしていくゲームとなります

どんな人におすすめ?
また、戦闘に準ずるシステムがありません
良くも悪くも、プレイスキルなしでクリア可能です
ここがおすすめ!(少しネタバレあり)
主人公「ニコ」との探索
プレイヤー=主人公のゲームとは違い、ゲーム内でプレイヤー・主人公
ロールプレイではありません
それぞれの存在が明確に分けられています
NPCから「ニコ」を通して情報を得て、一緒に探索していきます
PCを使った謎解き
PCのゲームであることを有効に使った謎解き、ギミックが特徴
コンシューマーの据え置き機に移植されないのは、PCでしか表現不可能なシステムが存在するためです
と思いましたが、スイッチ版のリリースが決まって「一体どうやって?」と驚いています
PVの中盤付近を観たところ、ゲーム内にPCと同じようなディスクトップ画面や、ファイル管理をする機能があるみたいです
BGM
BGMも好評で、そこも評価が高いところ
ちなみに、Amazon Prime会員だと聞き放題です
『OneShot』が高評価なワケ(ネタバレあり)
※ここからは、クリア後の感想・解説(ネタバレあり)なのでご注意下さい
この『OneShot』なにを隠そうメタ作品
さらにゲームキャラと、プレイヤーの立ち位置が違うところが特徴の一つ
メタ作品と言えば、最近印象深かったのは『Undertale』他のSteam作品では『ドキドキ文芸部』でしょうか
筆者の印象では、『Ever17』など、2000年代のPCゲームでしばしばみた感覚があります
上記したメタ作品では、主人公=プレイヤーの視点
『OneShot』が特徴的だったのは、プレイキャラの「ニコ」は主人公として、プレイヤーはニコを助ける「天の声」として、立ち位置が明確に分けられています
大学で文学の講義で聴いた話ですが
小説などの文学作品では、読者がどの視点から作品を読むのかがポイントらしく
全ての登場人物の心情が覗ける「神の視点」である三人称
主人公と同一視点の一人称……などなど
細かく分ければ他にもありますが、物語を進める上で重要な要素と言われています
『OneShot』のような視点の良いところは、プレイヤー自身も作品の一部として扱われるところ
また、プレイヤーが一人称である主人公「ニコ」の最大の味方であることもポイントです
詳しく説明すると、プレイヤーを認識できるのは「ニコ」だけ
探索時は「ニコ」というキャラがゲーム世界を冒険する一人称視点なんですが
ニコや、プレイヤーが困った時、話し合ったり、相談したりと二人称視点になります
本来なら「プレイヤー」という、ゲーム時の没入感を失うメタ要素ですが
それをうまくゲームに盛り込んでいるのが『OneShot』
この点が、このゲームが高評価を得ている理由でしょう
まとめ
発売当時、よく『Undertale』と比較されていました
「構成の考察・解説」で述べたように、プレイヤー視点の切り替えが優秀な作品
このゲームを単純な見方をしてしまうと、的外れな評価を下してしまうかもしれません
シナリオ・構成の技法を知っている人から見ると、『OneShot』における視点の使い分けは、ストーリーと、ゲームの親和性をうまく引きだしています(詳しくは「構成の考察・解説」にて)
通常価格は998円、最安値は490円と、セール時はワンコインで購入可能なので、気になる方はぜひプレイしてみて下さい!!
コメント